「圧倒的な耐久性を誇る、名作アウター」
TIN CLOTH CRUISER JACKET
「親から子へ、子から孫へ」
世代を超えて意志が受け継がれていくことに美学があるのは、アメリカンアウトドアブランドの雄であるFILSONにとっては、至極当然のことかもしれません。
~CRUISER PATTERNの特許取得時の資料の一部~
1914年の3月にFILSONはクルーザーパターンの特許を取得して以来、計算し尽されたパターンデザインと妥協なき素材への拘りが、過酷な労働環境下での作業を必要とした作業員からの「高評価と高い信頼」に繋がりました。FILSONはその信頼と伝統を守り続け、120年にもわたる長い歴史を歩んできました。
~経年変化したTIN CLOTH CRUISER JACKET~
そんなFILSONの歴史を語る上で欠かすことができないのが、この【TIN CLOTH CRUISER JACKET / ティンクロス クルーザージャケット】です。
下記に「名作たる所以」をいくつかご紹介して参ります。最後にはシーン別のスタイリングサンプルもございますので、最後までどうぞご覧くださいませ。
【TIN CLOTH CRUISER JACKET / ティンクロス クルーザージャケット】
【TIN CLOTH CRUISER JACKET / ティンクロス クルーザージャケット】は、程よく長めにとられた着丈が特徴で、コートとしてもジャケットとしても着用できる高い汎用性と、高い防寒性が考慮されています。1910~20年代ごろより生産されてきた本製品が、100年以上にわたり愛され続ける理由は以下のことが考えられます。
"高い防水性を保証する、二重仕様の前身頃と袖のデザイン"
前身頃のショルダー部分は防水性を高めるために生地が二重に重ねられています。また、二重になっている上側の生地がポケットのフラップになっており、収納物の落下を防ぐ役割も担っています。
写真の通り、腕上部の生地が二重になっています。生地との干渉を少なくするために腕の上部のみ二重仕様となっているのは、耐久性への拘りは意識しつつも、少しでもアクティブな動きに適応すべきだという、あくまでも「ワークウェアー」として最上のものであることを意識した結果だと感じます。
”高い耐久性と防水性をもたらす14-oz Oil Tin Cloth”
おおよそ1910~20年代ごろから採用された、FILSONを代表する定番生地である「14-oz Oil Tin Cloth」を使用しています。詳しくは「使えば使うほどに味わい深くなるTin Cloth / ティンクロスの概要」という記事にて詳細をご確認くださいませ。
"合計10個にも及ぶ意図して配置されたポケット"
右胸のフラップポケットにはウイスキーを入れたスキットルを、左胸の4スロットのツールポケットにはペンやカッターを、その下に配置された小さい四角のポケットには当時、懐中時計や方位磁針を収納する役割がありました。
背面は肩口から裾の少し上まで、非常食(行動食)やピッケル、地図など、様々な冒険に必要なアイテムを入れていたとされています。このディテールのおかげで背中側はほぼ全面にわたって生地が二重ですので、高い保温性・防風性にもつながります。
"開閉が容易なスナップボタン仕様"
手袋を付けたままでも開閉がしやすいスナップボタンを採用したことで、アクティブなアウトドアシーンでの着脱や開閉にストレスがありません。スナップボタンは真鍮製で、使えば使うほどに摩耗し磨かれて経年変化していきます。
~想定シーン別のスタイリングサンプル~
・アウトドア編
FILSON TOKYO STORE 加藤隼人 / 身長164cm / 64kg / XSサイズ
FILSON TOKYO STORE 藤井大樹 / 身長167cm / 77kg / XSサイズ
ジャケットやコートが、長年愛される理由は高い機能性や動作性のみにはとどまりません。 計算し尽されたパターン(立体裁断)だからこそ、地厚な生地ながらも野暮ったくなりすぎず、身体に自然になじんでくれる印象があります。アメリカントラッドなコーディネートに程よい武骨さを足してくれる、全天候対応型の名作アウターです。
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本製品を語らずしてFILSONを語れません。不明点などがあれば何なりとお申し付けくださいませ。
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9月27日(金)~29日(日)はTin Clothのケア方法を学べるワークショップをFILSON TOKYO STOREにて開催予定です!そちらもぜひご参加くださいませ!
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藤井