FILSONについて

FILSON HISTORY

FILSON - 120年以上にわたる徹底した品質

1850年に誕生したC.C.フィルソンは、父親の開拓者精神とアウトドアへの愛を継承していました。ネブラスカ州で農業を営んだ後、鉄道の車掌として全国を放浪し、1890年代にワシントン州シアトルの小さな町に移住しました。

それは最高のタイミングでした。 1897年には、グレートクロンダイクゴールドラッシュが始まり、何千人もの夢見るハンター達がシアトルに殺到し、北を目指しました。強い労働倫理、誠実さ、数年間の木こりのための小さな衣料品店経営を経て、C. C.フィルソンは勝負の時が来たと考えました。1914年のカタログで彼はこう語っています:

「顧客の皆様へ: もし北へ向かう者がいたら、当店へ衣類を購入しに来るべきです。たった一人ではなく、数百に及ぶ北にいた者たちの経験から、その地域で着るための最適な衣類に対する知識があるからです。品質が極めて重要であると知っており、素材は最高のものを使用しています。私たちの商品は、素材と物作りの両方が信頼できるものだからです。」

THE GOLD RUSH YEARS: 1897-1899

FILSONは1897年にクロンダイクゴールドラッシュへ行く者たちの衣類を専門とした、C.C.FILSON'S PIONEER ALASKA CLOTHING AND BLANKET MANUFACTURERSをオープンしました。

その頃カナダのユーコン州での悲惨な体験が広く報道されました。 その一つであるHume Nisbetの1897年の日記では、このように描かれています。「あなたが今までに経験した最も寒い夜の感覚を思い出してください。さらに骨の髄まで1,000倍は突き刺す、凍りつくような爆風を想像してみてください。 そこまで想像できたとしても、チルクートキャニオンでの春の訪れには気付くことはなく、そして真冬のクロンダイクには及ばないのです。」

FILSONはこれらの環境に耐えうる商品をデザインしました。自身の工場を所有し、マッキノーウールの衣類や毛布、ニット商品、ブーツ、靴、モカシン、極寒の北部のために特別にデザインされた寝袋を製造していました。 FILSONは顧客の声や要望に注意深く耳を傾け、彼らのニーズに答えるべく商品の改良を繰り返し続けました。そして多くの顧客たちはFILSONに全幅の信頼を寄せるようになりました。 衣類はお洒落ではなく、生き延びることを意味していました。

狩猟者と漁業者、エンジニアと探検家、船舶と鉱夫のための手軽で快適な屋外用衣料

次第にゴールドラッシュは歴史の中に消えていきましたが、FILSONは顧客の声を聞き続け、アウトドアマンはFILSONの店に通い続けていました。木こりであった過去の経験から、彼は林業用としてFilson Cruiserを含む衣類を追加します。これがFILSONの名を歴史に残すきっかけとなったアイテムとなりました。C.C.FILSONがデザインし名付けたCruiser Shirtは、1914年3月3日に米国特許第1088891号として特許を取得し、現在もフィルソンのベストセラー商品に影響を与えています。

誠実さ、品質、耐久性への世界的な評価

1945年にUSフォレストサービス(森林警備隊)のユニフォームとして優れた撥水性能を備えるクルーザージャケットとパンツを発表します。このアイテムのカラーには、USフォレストサービスのレギュレーションであるフォレストグリーンが採用されました。

フィルソンは、最高品質の素材を使って商品を作り続け、全ての商品の品質を保証しました。顧客が必要とするアイテムがなかった場合、その顧客のためにカスタムメイドをしました。 FILSONの名は、信頼、満足、価値あるものと同意語であるほどになりました。 1960年代には、アウトドアマンのための一流ブランドとして、FILSONの評判が世界中に広まっていました。高品質なアウトドアウェアを扱っているお店での取扱いに加え、グリーンランドほどの遠方からも通信販売での需要があるほどでした。

「私たちの商品は、市場に溢れている安価で低品質の商品たちと混同してはならない。それらの商品は意図した用途として役立たないだけではなく、それらを身に着けている人は身に着けていない方が快適に過ごせる。」

- Clinton C. Filson、1914年カタログより

過去に受け入れられたものは、現代でも受け入れられる

“MIGHT AS WELL HAVE THE BEST”
「どうせ持つなら最上のものを」
創業者CLINTON C. FILSONの言葉です。

長年にわたってFILSONの哲学は変わっていません。 確実に最高にベストであること。 Clinton Filsonは、顧客とのコミュニケーションに多くの時間を費やし、顧客の希望する仕様に対しデザインを改良してきました。過去に受け入れられていたものが120年以上も経った今もなお受け入れられていることは、驚くことではありません。 快適、安全、耐久性は、流行遅れにはならないのです。

ウールにおいては、原毛を刈り取ってから製品に仕上げるまで、今だに2年以上の歳月をかける頑固さで取り組んでいます。その頑固さゆえに、アメリカの森林警備隊、木こり、ハンター、そして冒険家など厳しい自然環境の中で真のクオリティを必要とする人々に愛され続け、アメリカ空軍・陸軍のスタッフ用としても一部使用されています。優れた品質と耐久性を語るうえで「親から子へ、子から孫へ」と着継がれるというエビソードが幾つも有るほどです。